それぞれが あるようにあるだけ
「蟲師」ってマンガをご存じですか。
私、好きなんです。
なかでも好きなのが「ぬい」のセリフです。
今はすごく心に響きます。
畏れや 怒りに目を眩まされるな
皆 ただそれぞれが
あるように あるだけ
逃れられるモノからは
知恵ある我々が 逃れればいい
(蟲師 3巻「眇の魚」より)
人間は自分に有害な未知の力に直面すると、
「排除しなくては」とつい応戦しようとしてしまいます。
でもウィルスは
人類に戦いを挑んでいるわけではなく、
懲らしめようとしているわけでもなく、
ぬいの言うように「あるようにあるだけ」なんだろうなと思います。
ふわふわと漂う遺伝情報の欠片みたいなものだから。
人間の細胞に入らなければただの物質です。
まだワクチンや特効薬はないけど、
今の人間には人との距離や手洗いという知恵があります。
あとは自分の免疫力がしっかり働くように栄養と休養をとり、
できるだけストレスを減らして暮らすこと。
「それぞれが あるようにあるだけ」って好きな言葉です。
自然との共存をよく言い表している気がして。
人間関係にもあてはまる気がします。
支配や制圧しようと思わないこと。