人生最初の挫折
人生最初のトラウマやハートブレイクは誰しも2~3歳ごろに経験するそうです。
私の場合、バイクにひかれたのがそのころなので「あの事故か」と思い当たるのですが、大きな事故を経験しているほうが珍しいですよね。
実は最初のトラウマは大きな事故や体験とは限らないようです。2~3歳ごろになると自分の輪郭がつかめてきて、思考や記憶も機能するようになります。それまではいつも「今」しかなくて、なんでも「ハッピー」でしたが、何らかのショックを体験をするのがそのころなのでしょう。
例えば、お気に入りの遊びができなかった。自分にとって楽しい遊びを求めることは、記憶にあるほかの遊びとの区別や比較ができて可能となります。期待できるようになると、実現しない時に傷心を体験できるようになるわけです。成長したということですね。
最初の傷心は些細なこと、大人ならハートブレイクになりえないことです。例えば、たまたま、その日は親が忙しくてお気に入りの遊びができなかったとか。あるいは下のきょうだいが誕生して、自分が世界の中心から外れたとか。いたずらを叱られたとか(その行為の悪影響を理解できないから怒られたことだけが嫌な記憶として残る)。
些細なことなので明確に記憶してなくて、もやっとした嫌な記憶として奥底に沈んでしまいます。しかしそこから怖れや否定的な信念が生まれ、行動や決断に無意識的に影響を与えるようになります。
自分にとって何が最初の傷心だったか。記憶の奥底に潜んでいますが、分かるといろんなことがスッキリしたりします。不安や怖れを感じる必要はなかったんだとかね。
私の場合、最初のトラウマは実はバイク事故ではなく、その前に起きた些細なことでした。それがあまりにショックだったらしくて、バイク事故を引き起こしたのではないかと想像しています。バイク事故が人生最初の記憶なので、その前は想像でしかないのですが。