2021年6月:[無価値感]と[ビジョン]
6月のセラピーカードは[valuelessness 無価値感]と[vision ビジョン]です。
[無価値感]は「私には価値がない」と思う気持ちです。罪悪感と連動します。太宰治の「生まれて、すみません」のように、自分の存在を罪であるかのように思ってしまいます。悪いできごとに遭遇した時、(無自覚に)自分のせいだと感じることが発端になったりするそうです。
そういえば「鬼滅の刃」で伊之助が那田蜘蛛山から戻り、「弱くて、ごめんね」と落ち込むシーンがありました。自分の無力さ、無価値感で罪悪感に苛まれている例と言えるかもしれません。
誰しも「自分には価値がない」と感じるのはつらいので、感じないように無意識で隠そうとします。つまり「自分は価値がある」と証明するために必死になって勉強や仕事に励むのです。補償行為とも呼ばれます。一見いいように思えますが、補償行為だと埋め合わせなので努力が空回りしたり、成果を出しても幸せを感じられません。
いずれにしても「自分は価値ある存在である」と思い出すことが大切です。自己卑下することも、埋め合わせをすることなどありません。みんな素晴らしい存在なのですから。
[ビジョン]は灯台を目指して順風満帆に進む船のように、現在を方向付けるポジティブな未来です。うまく行かないときは過去にとらわれていることが多いのですが、明るい未来を信じてまい進する時にはいろんな閃きに導かれ、創造性のある旅となります。
[ビジョン]に向かって進む時というのは、自分の本来の姿で自分を出し切り、人生の本当の目的に向かって進んでいる時でもあります。生き生きとした人生を❤